この夏、おすすめのノンケミカル日焼け止めは?選び方3つの基本

日本は日に日に日差しも強くなり、もうすぐ夏も本番になる頃でしょうか。 今では日焼け止めは基礎化粧品のひとつとなり、大人だけではなく、子供や赤ちゃん向けのナチュラル日焼け止めも増えました。でも、それに伴って様々な情報があふれ、日焼け止め探しも難しくなっているようにも思います。 今日は化学的なエビデンスに基づいた、日焼け止めの選び方についてです。

1.日焼け止め有効成分【紫外線吸収剤】

日焼け止めの有効成分には化学物質から作られた「紫外線吸収剤」と、ミネラル(鉱物)から作られた「紫外線散乱剤」があります。

紫外線吸収剤の働きはその名前の通り、紫外線を肌に吸収、熱などのエネルギーに変換し、細胞まで浸透させないようにするというものです。
「紫外線散乱剤使用」「ミネラル原料」と記載のない一般的な日焼け止めの多くは、紫外線吸収剤を有効成分として使用しています。

紫外線吸収剤は白浮きしない、塗り心地がいいなどの長所もありますが、肌につけている間中化学反応を起こし続けていることになるので、肌への刺激が強いと言えます。敏感肌の人には肌荒れの原因となることも珍しくはありません。

また、物質によっては紫外線に照射されることで、肝心な紫外線吸収化合物が分解されてしまい、「日焼け止め」としての役割を果たさなくなってしまうものもあるようです。

よく使用されている紫外線吸収剤:

・オキシベンゾン
・アボベンゾン
・オクチノキサート (OMシナマイト)
・オクトクリレン
・ホモサラート

2.日焼け止め有効成分【紫外線散乱剤】

出典:http://www.canstarblue.co.nz/

対してミネラル(鉱物)原料は「紫外線散乱剤」として働きます。
表皮(肌の一番外側)に留まり、紫外線を散乱させることで紫外線の侵入を防ぎ、表皮の内側にある生きた細胞を守るのです。

ミネラル原料の紫外線散乱剤として、酸化チタンと酸化亜鉛の二種が現在は使用されています。双方共に肌への刺激や、体内への浸透、ホルモン撹乱などの危険性はないとされています。

【酸化亜鉛】

単一素材で唯一UVA長/短両波、UVB、UVCのブロック効果を持ち、「ブロードスペクトラム(UVA/UVBともに同等のレベルで防止できるとの意味)」と呼べるのが酸化亜鉛です。

肌への刺激も少なく、日焼け止めの原料として一番優れているのですが、次のような難点が。

・ 白浮きする
・ 他の原料と混ざりにくく、分離しやすい
・ ダマになりやすい
・ 他の原料と比べて高価

これらの短所は、どちらかと言えば商品製造上の難しさに結びつきます。紫外線カット効果には優れているけれども、消費者が「使いやすい」と感じる商品を作る事が難しいのです。そのため酸化亜鉛は一番優れた日焼け止め原料ではあるものの、採用している日焼け止めは残念ながら少ないのです。

【酸化チタン】

もうひとつの紫外線散乱剤、酸化チタン。
酸化チタンもUVB、UVA2から皮膚を守りますが、UVA1(UVA長波/340~400nm)には効果がないので「ブロードスペクトラム」とは呼ぶことはできません。

でもダマになりにく、クリームやローションに混ぜたときなめらかなテクスチャになる、更には酸化亜鉛よりも安価……と扱いやすいため、メーカーは好んで使用しています。

繰り返しますが、酸化チタンは肌の一番奥部まで浸透する、UVA長波への効果はありません。

そのためUVA長波対策として酸化亜鉛とブレンドしてあったり、紫外線吸収剤が配合されていたりする日焼け止めも珍しくはありませんので、注意が必要です。

3.高SPF/PA値の日焼け止めは本当に必要?

SPF50、70,100……高SPF/PA値の日焼け止めが年々増えています。
数値が高くなればなるほど、 防御率があがるように思いますが本当にそうでしょうか?

実はSPF/PA値が高くなる程、紫外線によるダメージを受ける可能性、そして接触性皮膚炎を発症する可能性も高くなると言われています。

高SPF/PA値サンスクリーンは多くの場合紫外線吸収剤を使用していますので、SPF/PA値が高くなればなるほど、有効成分の配合量も多くなると言えます。するとこれに比例して、アレルギー反応を起こす可能性も高くなるのです。

これは物理的な原因なのですが、 もうひとつの原因が「錯覚」。

例えばSPF100の日焼け止めを使用している人は、 SPF50の2倍のプロテクションがあり、2倍焼けないから安心……と考えがち。
適切な量を使用した場合、SPF50の日焼け止めは98%のUVBをブロックしますがSPF100は99%。たったの1%の違いしかないのです。

更に消費者が実際に使用している日焼け止めの量は、 メーカーが推奨する量の1/5~1/2量という研究結果が発表されています。

SPF30の日焼け止めをメーカー推奨量の1/4しか使用していない場合、 SPF値はたったの2.3、SPF100の日焼け止めでは3.2。TシャツのSPF値は5程度ありますので、それより低いということになってしまいます。

もちろん最終的には個人の好みと考え方ということになりますが「塗って快適な低SPFクリームを、こまめに塗り直す」方が、肌にも負担がかからず、最終的に焼けてしまうことも少ないかもしれません。

3つの基本をおさえた、「EWGサンスクリーンガイド」を活用しよう!

EWG's 2017 Guide to Sunsreen

アメリカの環境保護非営利団体のひとつ、EWG(Enviroment Working Group)。
活動のひとつとして、コスメや日用品に使用されている物質、更には商品自体の安全性を、独自にランク付けして公表しています。英語圏のナチュラル派でEWGを知らない人はいないと言っても過言ではありません。

毎年夏には「EWG日焼け止めガイド」として安全な日焼け止めリストを発表しています(反対にワースト日焼け止めもチェックできます)。このリストにランクインしているということは、安全な原料を使用した日焼け止め」と考えられるので、ぜひ活用してみてください!

2017年版!EWGサンスクリーンガイド おすすめ日焼け止めピックアップ

EWGサンスクリーンガイドは「ビーチ&アウトドア」「キッズ」「SPF保湿(BBクリームなど)」、3つのカテゴリに分かれています。

ビーチ&アウトドア部門

オネストカンパニー オネストミネラルサンスクリーンSPF50

ビーチ&アウトドア部門ではジェシカ・アルバ率いる人気のオネスト・カンパニーもリスト入り。近年増えているスプレータイプの日焼け止めは吸引の可能性があるため、EWGは推奨していません。

ベビー/キッズ部門

バジャー(BADGER) サンスクリーン モイスチャライザー SPF30+

日本でも人気があるバジャー(BADGER)。こちらは日焼け止めだけでなく虫が嫌がるハーブの香りつきで、子どもとのレジャーにはぴったりのアイテムです。

SPF保湿クリーム(BBクリーム)部門

マリー・ベロニーク (Marie Veronique) エブリディ・カバーSPF30

サンスクリーンガイドの常連、マリー・ベロニークのエブリディ・カバーSPF30。薄付きのBBクリームと言った感じで、3トーンから選ぶことができます。

日焼け止めは毎日使うものであり、紫外線のダメージから体を守ってくれるものでもあります。紫外線カット有効成分の長所/短所を理解して、自分好みの日焼け止めを探しましょう。

更新日:2017年07月02日 作成日:2016年07月06日
フリーランスライター、美容ブロガー

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